FUJIFILMどっぷりの一年。2021年のデジタル機材と写真の振り返り。
こんにちは、OEです。
今年も最後の日になったところで、一年間の写真と機材の振り返り記事です。
大判カメラの話は前回書いたので、今回はデジタル機の話。
今年はどっぷり、FUJIFILM YEARになりました。
1月
フジノンレンズ GF45-100mmF4 R LM OIS WR
とにかく優等生で良い・・・って感じのレンズ。
単焦点じゃなくてもいいかぁ、って思える程度に解像度・コントラスト・逆光耐性・(特に色)収差などに不満がありませんでした。
あえていえば、近接ボケのうるささを感じるものの、最短撮影距離や倍率をふまえると、物撮り向きのレンズではないですし。
たぶんこいつのおかげで
- GFXをメイン機に据える
- ズームレンズ主体でシステム組む
っていう方向性ができた気がします。
GF45-100mm F4買って以来の使用率がヤバい。
— OE (@oe_pix) 2021年3月1日
デカさがネックになるとき以外は、だいたいこれを持ち出す感じになってる。
僕は後者で、これまで使ってきたデジタル機ではずっと単焦点派だったのに、GFXになってからズーム派に転向しましたね・・・なぜだ・・・
— OE (@oe_pix) 2021年10月27日
なんとなく、ズームレンズの描写に初めて満足できた、ってのはありそうだけど
2月
Sony 135mm F2.8 [T4.5] STF SAL135F28
My new lens...
— OE (@oe_pix) 2021年2月9日
Sony Aマウントの135mm F2.8 STFと、FotodioxのSN(a)-GFXマウントアダプターを入手しました。
44x33mmのイメージサークルを十分カバーしており、周辺減光も感じられません。
また試し始めたところですが、換算107mm付近の使いやすい画角で、T4.5のSTFボケで遊べるのは楽しいですね pic.twitter.com/iblgQxHrAy
新入荷です
— BAR ハーミット プレスト (@hermit_presto) 2021年4月8日
『白州ピーテッドモルト 2021』
白州12年も入荷したので
是非飲み比べしてみてください pic.twitter.com/UftTie3qsA
メイン機にするなら、物撮り用のレンズは欠かせないなってことで買った、Sony Aマウントレンズ。
Sony FE100mm F2.8 STFを以前所有していたときにも思っていたけど、やっぱSTFのボケは最高にスムース。好き。
44x33mmセンサーなら、換算焦点距離が使いやすくなるのもいいです。
今でも物撮り用途では筆頭レンズ。
フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR(売却済)
#GFX50R #GF80mm pic.twitter.com/WnqtFHM3uZ
— OE (@oe_pix) 2021年4月4日
GF80mm F1.7開放は、ピント面から外れた瞬間、一気に輪郭が滲む感じだなぁ
— OE (@oe_pix) 2021年3月25日
中距離の後ボケが割と賑やかなのも相まって、ちょっとドリーミーな感じな雰囲気が出ますね。結構好きかも。#GFX50R #GF80mm pic.twitter.com/m96BzAXB0C
1本は明るいレンズ欲しいよね、ってのと、あわよくば物撮りでも使えないかなぁ、ってことで買ったレンズ。
LMではないけど、GFX100 v4.0.0以降(&GFX100S?)ならAFも十分速かったです。
開放からキレがあり、艶やかな雨の描写も気に入ってました。でも、ハイコントラストな被写体を撮ったときの色収差の目立ち方と、ボケのうるささが、なんか風景や物撮りでは使いづらいなぁと感じてました。
スナップ用途でも、気づくと馴染みの深い他の焦点距離とか、もっと個性があるレンズや小型のレンズを持ち出してしまっていたり。
ポートレート用途だとハマると思うけど、自分はあまり撮らなかったり。
要はnot for meなんだな、ってことに気づいてしまったので、売却しました。次のオーナーが愛用してくれていることを願います。
3月
HD PENTAX-D FA645 35mmF3.5AL[IF]
こちらの記事に書いた通りですが、最近は持ち出す頻度低めかもしれません。
たぶん、後述のGF35-70mmのせい。
とはいえ、ティルト・シフトアダプターと組み合わせて遊ぶには扱いやすいスペックなので、今もたまに遊んでます。
5月
フジノンレンズ GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
My new lens....
— OE (@oe_pix) 2021年5月4日
GFレンズ唯一の望遠ズームである、GF100-200mm F5.6をゲットしました。
若干暗いのは難点ですが、光学式手振れ補正・インナーズーム・やや寄れる広角端、という各要素がスペックの数値以上に使い勝手良いです。
風景・スナップの撮影の幅が広がって良いですね。#GFX50R #GF100200 pic.twitter.com/I5NjlXdQEP
ズームレンズでシステム組む、となったら望遠ズームレンズも欲しくなるわね、ってことで買ったレンズ。
前述のD-FA 35mm F3.5で優秀さとコスパの良さを感じていたPentax 645の望遠レンズ群を採用するかは迷いました。
ただ、当時はGFX50Rしか本体がなかったこともあり、レンズに光学手振れ補正欲しくなったのでこいつになりました。
ちょっと暗めではあるけど、おかげで取り回しが良いサイズ感におさまってくれてます。
なにより、解像感・コントラスト・逆光耐性・色収差などなどの写り全般に満足しています。
6月
FUJIFILM GFX100
My new gear...
— OE (@oe_pix) 2021年6月26日
意味分からないぐらい中古が値落ちした #GFX100 を保護しました。
グリップ感良いし、縦撮り楽だし、ドットの粗が見えないEVFがめちゃくちゃ良いですね・・・・・・ pic.twitter.com/NKtrPFS7Ok
思い起こせば、去年うっかりFUJIFILM Imaging Plazaで触ってしまい
「なんじゃこら……かっけぇ……EVF超綺麗……使いやすい……でも高い……」
ってな具合に、GFX100にハートをガッツリつかまれちゃっていたんだと思います。
4~5年ぐらいしたら、買えるぐらいに値落ちするかな?って淡い願望をいだいていたところに、なんか知らんけど*1数年前倒しで中古品が値落ちしてしまって。
1か月以上迷った末、Sony機&Eマウントレンズ群を全て売却してお迎えしました。後悔はしていません。
オプション品のEVFチルトアダプターを組み合わせて、縦構図の操作的制約や、視線の高さの制約から自由になれた気がします。
そんな撮り味が一番のお気に入りポイントだと思います。GFX100は良いぞ。
7月
smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4
というわけでmy new lens...
— OE (@oe_pix) 2021年7月11日
smc PENTAX FA-645 MACRO 120mmF4です。やっぱ換算100mmぐらいの等倍マクロはいいですね。
軽く使ってみた感じ、絞り開放でも1億画素機でじゅうぶん解像してそうに見えます。
が、そのうちちゃんと検証したい。 pic.twitter.com/qRWljY28jl
たまに使いたくなるマクロレンズだけど、GF120mm F4は高いしなぁ、ってことで買ったレンズ。
GF120mmよりむしろ倍率が高く等倍マクロですし、1憶画素機でも十分に解像してます。
というか、F8で撮った写真をピクセル等倍で見てみると、レンタルしたGF120mmよりむしろ解像してそう……?
フィルムのデジタイズをするときには、毎回これを使っています。
FUJIFILM X-S10 & XF18mmF1.4 R LM WR
GFXでは撮りにくい構図でスナップ。#XS10 #XF18mmF14 #fujifilm pic.twitter.com/M6ql6Eq7p1
— OE (@oe_pix) 2021年7月24日
my new camera...
— OE (@oe_pix) 2021年7月23日
散々お悩みツイートをしていたサブ機は最終的に、求めているものを一番満たしてくれていた、X-S10になりました。
相談に乗っていただいた皆さん、有り難うございました。
初手レンズはXF18mm F1.4(換算27mm)で、まずはフジ最新のXレンズを堪能しようと思います・・・! pic.twitter.com/ta9XEIgTwe
Sony機を全て手放したものの、雑に撮れるカメラとレンズの組み合わせが欲しくなって導入したカメラ。
例えば家族的イベントで、人に渡して撮ってもらうカメラについて考えてみると、GFXは流石に無理があるんですよね。
XF 18mm F1.4は、自分好みの換算28mm付近で、かつXマウント最新設計の上位ラインの単焦点レンズ、ってのがドンピシャだなぁってことで選んでみました。
実際、写りのキレが開放でも絞っても素晴らしかったです。X100Fとは全然違いますね。
もちろんGFXと比べると、階調や解像感、DR拡張機能適用時の仕上がりなど、見劣りする部分はあります。*2
それでも、APS-Cサイズのセンサーが出す絵の期待値は越えていたので、満足しています。
勝手に(?)巨大化するマイ機材たちの中での、良心的存在。
「あ、写真お好きなんですね」って気軽に話しかけられるぐらい(?)の一般人に擬態できる、大事な小道具でもあります。
9月
Cosina HELIAR classic 50mm F1.5 VM
コシナ製のライカMマウント向けレンズ。 HELIARタイプの設計なのに、F1.5という大口径レンズを実現してしまったという変態レンズ。
抜けの良さ、柔らかさ、収差の嵐の中でも芯が残ってる感じ、などなどが、自分のお遊びレンズ的な好みにドンピシャでハマってしまいました。
Mマウントのカメラ持ってないのに、思わず買ってしまいましたね…*3
35mm判モードで使おうと思ってたのに、なんと開放ならGFXのイメージサークルをギリギリカバーしている、という嬉しい誤算もありました。*4
お遊びレンズとしてこれ1本で散歩したり、カバンにそっと忍ばせています。
フジノンレンズ GF45mmF2.8 R WR
GF50mmのパープルフリンジと寄れなさ具合が不満で、入れ替えで導入した単焦点レンズ。
フレアやゴーストは出にくいものの、開放~F8ぐらいで色収差が目立つので、ちょっと逆光には向けにくい感じです。F11まで絞れば許容範囲。 あとは普通に優秀だなぁ、って印象です。
換算36mmなのでGFX50Rと組み合わせると、X100シリーズ機のような使い心地になるのがお気に入りポイントです。
もっぱらスナップシューターとして使っています。
なんとなくGFX50Rと組み合わせるなら、GF35-70mm F4.5-5.6よりも、GF45mm F2.8の方がしっくりきています。
10月
Tamron 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)
Xマウント初、Tamronの便利ズーム。
便利ズームは便利……ではあるんだけど、写りでいえば「便利ズームにしては良いかな?」ぐらいの感じです。
主に解像感とか、ワイド端の歪曲とか、テレ側の寄れなさに不満があります。
ひょっとすると、標準単焦点レンズ+XF70-300mmあたりと入れ替えするのが良いかも?
来年の検討課題です。
11月
フジノンレンズ GF35-70mmF4.5-5.6 WR
レンズ単体での発売前に、中古でキットレンズをフライングゲットしたもの。
スペック見る限り軽くて寄れるし、写りがイマイチでも使い道はあるかな?と思っていたら、いい意味で裏切られました。
F8あたりまで絞れば1億画素機でもちゃんと解像するし、色収差がほぼ目立ちません。何このキットレンズすごい。
開放はちょっと甘いですが、それはそれで悪くなくて、スナップで人を撮るときに重宝していたりします。*5
逆光に向けるとフレアやゴーストがやや目立つときもありますが、構図に困るというほどではありませんでした。
これで標準ズームレンズが二本になってしまったものの:
GF35-70mm F4.5-5.6 => スナップメイン。荷物を減らしたいときは、風景撮影でも持ち出す。
GF45-100mm F4 => オールマイティ。何か目的をもって撮りに行くときは基本こっち。GF23mm F4と組み合わせることが多い。
みたいな今のところの使い分けです。
そっか今日はGF35-70mm F4.5-5.6の発売日か。
— OE (@oe_pix) 2021年11月30日
実はちょっと前に中古で入手したんですが、優秀で驚いています。
逆光で若干コントラストが低下する、開放でややソフトみたいな弱点はあるけど、少し絞れば十分な解像感。
何より軽い&寄れるのは大正義なので、頻繁に持ち出してます。オススメ。
総括
GFXは、純正ズームレンズをメインに据えて、個性ある単焦点レンズをマウントアダプター経由で組み合わせる、って感じの構成でまとまってきました。
一番のお気に入りレンズはなんだろうなぁ…… GF35-70mm F4.5-5.6がとにかく小型・軽量で便利ですし、大判カメラと組み合わせやすいので、直近では一番利用頻度が高いかもしれないですね。
来年発売予定のGF20-35mmも待ち遠しいです。
Xマウントはまだ構成が煮詰まってない感じがしますが、まあサブ機ですし……。程よく雑に、気楽に使っていきたいと思います。
それでは、皆さん良いお年をお過ごしください。